6月26日(土)、「新1号館 みらい」121教室で、経済学科 境章教授(専門:情報科学)のゼミが、研究内容を社会に広く知ってもらうことを目的に企業や自治体など外部に向けて紹介する「オープンゼミ」を開催しました。学生16名と、企業・自治体・境ゼミの卒業生・本学職員など15名が参加。
はじめに、境教授が、Javascriptを使用したプログラミングや、ICTを活用した地域貢献・活動、フィールドワークなど、ゼミの教育内容について解説。その後、ゼミ生9名が、HTML、ゲームエンジン「Unity※1」、データを可視化するツール「Flourish※2」、バーチャルSNS「cluster※3」などを使用して制作したデジタルコンテンツの発表を行いました。
clusterを使用して、ウェブサイト上に本学を模した大学を作り、そのなかで自分の分身(アバター)を使って他人とコミュニケーションをとることができる2次元の空間「バーチャルキャンパス」を制作した市川翠さん(3年)は、アバターの動かし方やバーチャルキャンパス内で可能な機能、制作の過程を解説。「さらに作りこんで、大学や地域のイベントで活用してもらうことが目標」と今後の展望を語りました。
続いて、株式会社ナレッジコミュニケーションの藤本賢志氏から最新技術を駆使したデジタルコンテンツの紹介があり、参加者たちは真剣な表情で映像に見入っていました。NECソリューションイノベータ株式会社の上田健次氏は講評で、「このような、学生の皆さんの話を聞く機会は貴重で、発表をとても楽しく聴きました。理系ではない、経済学部の学生である皆さんがIT技術に長けていることにも驚きました。ぜひ一緒に活動していきましょう」と呼びかけました。境教授は「自分の作品に対して自信を持ち、今後も向上心を持って制作に取り組んでください」と激励しました。
※1 Unity:Unity Technologiesが開発・販売している、IDE(統合開発環境)を内蔵するゲームエンジン
※2 Flourish:簡単にクオリティの高いデータの可視化を実現することができるウェブサービス
※3 cluster:スマートフォンやPC、VR機器などさまざまな環境からバーチャル空間に集って遊べる、マルチプラットフォーム対応のバーチャルSNS